骨粗鬆症
骨粗鬆症
当院の骨粗鬆症外来では、最新の検査機器と専門的な治療を用い、骨粗鬆症の早期発見と適切な管理を行っています。個別に合わせた治療プランを提供し、生活習慣の改善や予防策についても指導しています。特に高齢者や骨折歴のある方には予防や再発防止に重点を置きます。内服薬や注射による治療を行い、運動療法も取り入れています。症状や治療効果は自覚しにくいことが多く、「すぐに検査ばかり」と揶揄されることもありますが、適切な検査と評価が重要です。
骨粗鬆症は骨の量と質が低下し、骨折しやすくなる病気です。軽い衝撃や転倒で骨折しやすく、特に背骨、手首、太ももの付け根に多く見られます。痛みや身長の縮みが生じることもあります。高齢化が進む中で予防と早期診断が重要です。
骨粗鬆症はホルモンの影響を受けます。女性ホルモンのエストロゲンは骨の代謝を調整しており、閉経後にその分泌が減ると骨粗鬆症のリスクが高まります。また、副甲状腺や甲状腺のホルモンも関与しています。
骨粗鬆症の主な原因は骨強度の低下です。骨強度は骨密度と骨質によって決まります。加齢や閉経、ダイエット、運動不足などがリスク因子です。最大骨量を獲得し、骨量減少を最小限に抑えることが予防の基本です。
骨粗鬆症の診断は、脆弱性骨折の有無や骨密度の数値を参考に行います。診断後、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症の鑑別を行い、治療方針を決定します。
1
問診
生活習慣や骨折歴について質問します。
2
身体診察
身長、体重、背骨の変形などを確認します。
3
レントゲン検査
X線で骨折や変形、骨粗鬆化の有無を確認します。
4
骨密度検査
骨密度を測定し、骨の強さを評価します。
5
血液検査(骨代謝状態の評価)
骨の新陳代謝の状態を測定し、骨の健康状態を評価します。
初回骨粗鬆症検査にかかる費用概算は以下の通りです。効果判定時の検査費用は一般的に初回よりも低額です。(検査によって多少増減します。)
1割負担 | 約2,000円 |
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2割負担 | 約2,900円 |
3割負担 | 約5,800円 |
初診料 | 約3000円 |
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胸腰椎レントゲン撮影 | 約2,700円 |
骨密度検査 | 約2,600円 |
血液検査 | 約11,000円 |
骨粗鬆症の治療には、骨代謝の状態に応じた薬物療法が行われます。
骨密度の改善を目的とした内服薬が用いられます。これにより骨の新陳代謝が調整されます。
骨代謝が進行している場合や内服薬が効果を示さない場合には、注射による治療が選ばれます。
骨を強化するためには、食事・運動・日光浴が重要です。良い習慣を身につけ、骨粗鬆症を予防しながら健康的な生活を送りましょう。
カルシウム | 骨の主要な成分であるカルシウムは、骨密度を維持するために必要です。牛乳や乳製品、緑黄色野菜、海藻、大豆製品を取り入れましょう。 |
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ビタミンD | ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨量を保つために重要です。魚類やきくらげに含まれ、日光浴で体内生成されます。 |
ビタミンK | ビタミンKは骨へのカルシウムの取り込みを助ける栄養素です。納豆や海藻類に含まれています。 |
運動不足は骨密度の低下を招くため、適度な運動が骨の形成を促進します。散歩や階段昇降を習慣にし、筋肉量を維持して転倒リスクを減らしましょう。
骨粗鬆症治療は日々の積み重ねが大切です。正しく病状を把握した後は、皆さんの意思で適切な薬の服用と栄養、運動を続けて、骨を強くし健康な生活を守りましょう。